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前回のコラムで、フェイルセーフについて触れました。
機械は操作を間違えると大きな事故につながりますが、機械を設計する段階で、操作ミスがあっても安全が守られるように設計することが大事というお話をしました。
例えば、うっかり機械に手を巻き込まれたときに、大けがをしないようにセンサーで機械が止まるような仕組みが考えられます。
以前は、労働災害といえば、機械や危険物でケガや病気をすることが想定されていました。
近年は、それに加えて、職場のストレスや長時間労働によって従業員の精神を損ねてしまわないようにするという、メンタルヘルスの重要性が叫ばれるようになってきました。
では、メンタルヘルスにもフェイルセーフは考えられるでしょうか。
確かに、うつ病などのメンタルの障害は、うっかりやミスから生じるものではありません。
しかし、従業員は、強いストレスにさらされたり、働きすぎると、正常な判断ができなくなる場合があります。
毎日新聞のネットニュースに、残業時間が60時間以上になると、幸福度は上昇するという記事がありました。
通常や残業時間が増えれば増えるほど健康へのリスクは高まりますが、働く時間が増えると従業員はある種のランナーズハイ(マラソンなどで長時間走ると気分がよくなってくること)の状態になりうるのだそうです。
100時間、150時間と残業時間が増えていっても、苦しくなるどころか、体中からアドレナリンが出て、働けば働くほど力がみなぎってくるとしたら、どうでしょうか。
人間の活力は無尽蔵ではありませんから、そういう働き方をしていたら、どこかで大きな反動が来て体を壊してしまう可能性が高いでしょう。
従業員自身、自分で的確な判断ができないうちにそうなってしまう可能性があるのが怖いところです。
的確な判断ができないために危険な状況に陥ってしまうのを防止する必要があります。
メンタルヘルスにも、フェイルセーフのようなものがあった方がいいのです。
メンタルヘルスの場合、機械の中にセンサーを組み込むような仕組みを作るのは難しいでしょう。
しかし、上司などの管理職がセンサーの役目を果たすようにすればいいのです。
上司が従業員にかかるストレスを把握したり労働時間を的確に管理し、メンタルに危機が生じかねない状況であることが発覚した場合に、従業員自身が働く意欲が強くても帰宅等を指示するなど、従業員のメンタルを守る措置をとれる仕組みが必要でしょう。
社会保険労務士も労務の専門家として、管理職や人事部のみなさまに知識を身につけていただくためにストレスチェックのセミナーなどを開催したり、労働時間等をチェックして的確なアドバイスをさせていただきます。
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