会社で人を雇う場合、どのような方針にするのか、社長さんによって好みが分かれます。

 

正社員を少数雇用することを好む社長さんと、短時間のパートを多数雇用することを好む社長さんがいます。

 

正社員しか雇わない社長さんの中には、正社員の方が責任をもって仕事をしてくれるのではないかという思いがあるようです。

また「人手不足の昨今、パートを募集しても人は来ない。正社員でないと応募がない」ということもあるようです。

 

本当でしょうか。

私は、あまり賛成できません。

 

責任感があるかどうかは、雇用形態 というよりも、個人の性格によるのではないかと思います。

それに、人が集まらないのは、パートだからではなく、正社員よりも時給が安いからではないかと思います。

 

フルタイムでは働けないが高い能力と強い当事者意識を持つ責任感が強い人は大勢います。

特に、子育てが一段落した女性の場合、能力が高くても結婚や出産で男性のようなキャリアを積むことができなかった方が多いです。

子育てに専念しなければいけなかった女性に対し、今までの社会は非常に冷淡でしたから、原石のような人がたくさん埋もれています。

 

時給についても、正社員とそれほど変わらない時給を出せばよいのではないでしょうか。

「アルバイトだから時給はこのぐらい」といった相場に囚われないほうがいいでしょう。

 

「アルバイトでは人が集まらないから正社員」とするのではなく、「アルバイトの時給では人が集まらないから正社員に近い時給でアルバイトを」と

発想を転換することが求められているように思います。