人間は地球上のあらゆる生物の頂点に立つ支配者と言われることが多いですね。

最近は、こういう言い方は傲慢だということで、されなくなってきましたが、

少なくとも、現代人は猛獣などに脅かされてびくびくして過ごすようなことはなくなりました。

 

トラやライオン、熊、人間よりも強い生き物はたくさんいます。

しかし、なぜ、人間はこれらの生き物の上に君臨しているのか。

 

よく言われるのが人間は知能が高いからと言われています。

馬に乗り、武器を操ることができるからだと。

 

それも正しい答えの一つでしょう。

ただ、もっと正しいのは、人間がお互い助け合い、グループを作っているからではないかと思います。

家族や集団を作ることは動物でもできます。

しかし、村を作り、お互いが分業をし、商いを通じてともに栄え、国家を作ることができるのは、人間だけです。

 

人間がお互い力を合わせることができなければ、ひとりひとりの知能が高くても、人間はここまでの発展はできなかったと思います。

 

私たちの職場を振り返ってみましょう。

職場でも同じことが言えます。

 

本当に強い職場は、ひとりひとりの従業員がお互いに助け合い、補い合うことで大変な力を発揮します。

１＋１が、２ではなく、３にも４にもなります。

優秀なエース級の従業員がまばらにいても、殆どの従業員が力を合わせる職場にはまず勝てません。

 

２０年ほど前、成果主義の導入が流行になりました。

成果主義はひとりひとりのモチベーションを高め、会社を強くすると信じられていました。

しかし、今は、成果主義は、かえって従業員同士の結束を壊し、職場全体の力を削いでしまい、かえって会社が弱くなってしまうことがわかりました。

 

今は、どうすれば従業員が一丸となって力を合わせ、会社を強くすることができるのかが大きな課題になっています。